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マラソン/ランニング。IT寄りの/IT以外の日常。美術展/建築/工業デザイン。長文でもなるべく読みやすく構成する文章練習帳

2022/4/18 Facebook翻訳アプリ提供終了

Facebook翻訳アプリ提供終了されることに気づく

Facebookのブックマークは、これまでの何かのきっかけで、

https://www.facebook.com/

のトップページでなく、

https://www.facebook.com/translations/

の翻訳アプリのページにしていた。

先日メッセージが追加表示されているのに気づく:

The Translate Facebook app will no longer be available after April 18, 2022. This means the community translation of Facebook will end. Community translators like you helped make Facebook available in many languages. We would like to thank you for your dedication.

https://www.facebook.com/help/364760868183100

Translate Facebookアプリは、2022年4月18日をもってご利用いただけなくなります。これに伴い、Facebookのコミュニティ翻訳は終了いたします。

長い役割を終えて節目を迎えたということだろう。示された日が近づいてきたので、思い出と合わせいくつかメモ。

翻訳アプリで何を行うのか

Translate Facebookアプリは、各国の翻訳者がFacebookのインターフェースを様々な言語に翻訳できるアプリです。例えば、ボタンや設定、メニュー項目などの翻訳案を投稿できます。

  • FacebookのUIで使われる機能名・メッセージなどは英語。各ユーザーが各国言語に設定を切り替えて使う場合、当然その言語への翻訳が表示される
  • 機能は日々増え、使われるメッセージやキーワードも増える。正確な翻訳が追いつかない(?)ことに対応し、英語と各国言語を理解するユーザーが、有志で翻訳を決定しよう!というコミュニティだった

  • 「Fast Food」が元の英語。この翻訳を決めようという画面
  • 「Shortened version of the Facebook Page category: Fast Food Restaurant」元の英語を補足説明する内容。内容判別のために重要
  • 「参考翻訳」他言語での翻訳はどうか?を、言語を選択して表示できる。ここでは「(English (UK))」にしている
  • 「ファーストフード」「ファストフード」日本語翻訳の候補。より適切と思ったほうにチェックを入れる。上図はわかりづらいけれど下側「ファストフード」に青チェックを入れた状態

ここまででもよいのだけれど、誤っているなと思う内容をあえて誤報告を入れることもできる

  • フラッグのアイコンをクリックし理由を選択。「文法または綴りが…」を選んだ例

  • 赤いフラッグに変わる

このように、集まった投票・誤報告を集約し、しかるべきタイミングで「Fast Food」の日本語翻訳が確定される。集合知の産物であり、1 人の判断が誤っていたとしても影響はない。気軽に投票なり報告なりができる仕組み

なぜ終了するのか

  • 不明。推測:
    • 英語→多言語の機械翻訳技術が進展したため。コミュニティ(有志のユーザー群)を頼るよりもおそらく迅速に・効率的に・低コストに、翻訳確定を行えるようになったのでは
    • 最終的な確定は人手が必要な気はするものの(上例 ファスト or ファースト 実言語としてどちらが自然か?の判断など)、そのあたりも、日本語の用例収集が効率化したなどで解決が進んだのでは

お疲れさまでした

しょっちゅう参加していたわけではないものの、「何か協力したいと有志が集い→できるときに投票や報告する」というコミュニティがなくなってしまうのは、なんというか節目を感じるできごと。ユーザーとしては、このSNS自体を自国言語で便利に使えることに変わりはなく、どうもありがとうございました

追記)URL

4/19 夜時点で https://www.facebook.com/translations/ へアクセスすると… not found 扱いになっていました