※Googleデータポータルは2022年10月に「Looker Studio」に名称変更されました。記事内のプロダクト名は(迷ったけれど)作成当時のままにしておきます
最初にまとめ(これは何?)
2014年東京マラソン(=まさかの当選)に始まるマラソン大会参加履歴。
これまで過去ブログ記事でのHTMLテーブルに追加していたけれど「Googleデータポータル」を使ってみることにした。
作成したGoogleデータポータル
- 各チャートそばにあるメニューからいろいろ表示を切り替えられます
- 表示可能、編集不可能
Googleデータポータルを使った理由
- マラソンを始めてからのトレンド(年ごとのタイム変化など)をざっくり見たい
- これだけならたとえば「Excelシートにデータを入れ→散布図か折れ線グラフを挿入」でも実現できる
- BIツールの基本を習得したい
使い方(見方)
準備した元データ
- 今回はシンプルにGoogleスプレッドシートへ入れた。種々のデータベースとリンクも可能
- 1行1大会。赤枠で囲った列のデータを手動入力
- その右の列はシート上で自動計算するようにした。たとえば数値「h」「m」「s」を数値で入力し、時刻型「net time」を計算
- 「大会回」や「市区町村」は結局チャートには使っていないけれど、このシート上だけでの記録として残してある
作成したチャート
- 上記データからチャートを自由に作成
- 「レポート」を作成し、チャートを自由に配置
- ※この「自由に」が実はメリットかつネック。自分の作りたいチャートに到達するまで、(慣れないうちは)諸設定の試行錯誤が必要
- これはどのBIツールであっても同じと思います
- Googleデータポータルの場合、構造の階層は大まかに「レポート>チャート>データ」
フィニッシュタイム 時系列
フィニッシュタイム フルマラソンのみ
- 「タイプ」メニューから絞り込み表示
- だんだん右下がり(タイム短縮)
- 日本地図:都道府県単位で参加回数をカウント
- 東京が最多ながら北海道・長野・兵庫も多い
都道府県ごと参加回数
- 「期間を選択」メニューから絞り込み表示
- 単に「前年」などを選ぶか、from/toで任意の年月を指定
- 2019/1-2020/5 フルマラソンだけ表示
- 元データのテーブル表示も加えており「あ~あの大会も出たなあ」と思い出せる
一覧表としての運用
- あとは単純に、記録を得るごとに、Googleスプレッドシートに1行ずつ追加していけば、各チャートは自動更新される。
- 上述程度のチャート群なら、Googleスプレッドシートのチャート機能だけでも充分(データポータルをあえて使うメリットはあまりない)
おまけ考察:「参加大会記録の可視化」というニーズ
受け皿は現在なし?
- 2020/9現在、スマートに管理してくれるサービスはないですよね、、
- RUNNETやスポーツエントリーに大会記録は残るけれど、再利用を想定していないHTML表でさらっと表示されるのみ
- たとえば今回自前で作ったようなチャート群や、チップ計測した(5kmごとラップなど)記録を、シンプルなインターフェースでいつでも確認できるような機能があれば、有料化しても広まるのでは
- アールビーズ社はきっと可視化・分析を内部で行っており、「~マラソンランキング」「ランナー世論調査」などを商材にしていることでしょう(データ提供側として特に問題はない。個人情報管理が厳密であれば)
代替は時計メーカーのアプリケーション
- 現時点で、個人単位で蓄積する記録(大会以外を含む)の可視化・分析は、GPSウォッチ用のアプリケーションでほぼ代替されている
- Stravaは基本部分を無料、高度な分析機能を有料とうまくマネタイズしている(ように見える)
参考:検討したツール
- このご時世、多様なBIツールがあると思いますが、今回検討したものだけ挙げます
- 小規模な個人利用であり、無料版があることが条件
Google Data Portal (Google)
- 無料
- 公開範囲を制御できる
Tableau (Tableau Software, a Salesforce company)
- 「Tableau Public」以外は有料。「Public」は作成内容が必ず公開される
- 個人情報はなく別に公開で問題ないのだけれど、公開範囲を制御できないのがネック
- 厳密には「特定大会のナンバーカード」データを使うと、それは氏名等に紐づけられるため個人情報?
https://public.tableau.com/ja-jp/
Power BI (Micosoft)
- 無料版なし(無料トライアルは可能)
- Officeアプリケーションに慣れていれば(基本的には同じユーザーインターフェースなので)充分に選択肢かと